病院ビジョン

患者様に、最高水準の医療を提供する病院でありたい

現代の医療は、日々進化を遂げています。医療の進化により、従来なら手術を断念せざるを得なかったハイリスクの患者様や高齢患者様も低侵襲の治療を受けられるようになり、患者様に新しい恩恵がもたらされています。新東京病院が新しい医療、最高水準の医療の追求にこだわる理由は、まさにそこにあります。

我々の根底にあるのは、「すべての患者様は救われるべき」という信念です。目の前にある痛みや苦しみを取り除き生活の質を改善すること、また命を守ることが我々の使命です。患者様の命と人生・生活を預かる重責を担うため、当院の医師やコメディカルは最先端の知識と技術を常に吸収し進化し続けることを、自らに課しています。

知識、技術、さらに志も、第一級の医療人が、“チーム医療”で患者様の診療に当たる。これが新東京病院の目指す治療です。胃大網動脈バイパス治療や心臓カテーテル治療のパイオニアである新東京病院はこれまで「心臓病に強い病院」として知られてきましたが、2014年の大幅な診療科の増設を機に、すべての診療科において最高水準の治療を目指します。

また診療の提供のみならず、我々は研究も重要な使命だと考えています。最先端の治療を行って集積される様々な臨床データを分析・検証・発表することは、パイオニア施設としての務めだからです。新東京病院から発信した研究発表が医学の発展に寄与し、全国、そして全世界の患者様、まだ見ぬ多くの患者様の治療に役立つことを願っています。

地域から頼られる病院でありたい

国の政策により、病院には機能分担が求められるようになりました。新東京病院グループは、救急と手術・入院機能を持ち急性期医療を担う「新東京病院」と、通常診療・外来機能を持つ「新東京ハートクリニック、新東京クリニック」を両輪とし、東葛エリアでの信頼に真に応えられる病院を目指します。

地域に安心をお届けするために、常に受け入れ可能な救急体制を整備しています。緊迫する状況下でも的確な判断を下すことのできる医師・コメディカルが揃っているからこそ、24時間365日、患者様を受け入れることが可能です。心筋梗塞や脳梗塞、神経・血管の縫合が必要な切断指など、緊急性が高く、かつ精緻な技術を要求される症例に対して、スタッフが一丸となり最良の治療を提供します。

地域の中核病院である当院と東葛エリアに点在する各医療施設とが互いに機能を分担し、互いの強みを生かしながら病診連携を推進しています。グループのクリニックのみならず、近隣の病院や診療所ともスタッフの交互診療を実施するなどし、外来診療から手術、手術から退院後のリハビリや訪問介護まで、切れ目のないスムーズな治療をお約束します。

また、これからの病院は病気の治療だけでなく、より積極的に地域の人々の健康に関わりを持つことが理想です。そこで新東京病院は医療講座の開催など病院の外へも活動のフィールドを広げ、地域住民の方々の健康に寄与します。

「患者様の未来」と「医学の未来」を見据える病院でありたい

心臓病治療に長年携わってきた新東京病院は、心臓病発症後の治療だけでなく、病気になる前のケアや心臓病の重症化の予防も重要だと考え、予防医療に力を入れ始めました。現時点のデータからその患者様の今後を予測し、適切な予防によって患者様の未来を守ろうというものです。

その一つが、心臓内科医が糖尿病患者を診る仕組み。本来、糖尿病と心臓病は密接に関わっていますが、臓器別診療がスタンダードになっている日本では両者を同時に診察する医師や施設が少ないのが現状です。新東京病院の新たな取り組みでは、糖尿病患者様の心臓病の予兆を早期に発見することが可能になっています。

もう一つは、健診の見直し。結果を単に通知するだけでは、病気の芽がそのまま放置されるケースもあるとの反省から、精密検査が必要な方にはより積極的な働きかけを行っています。患者様がご自分の状況を正しく理解し主体的に行動できるよう、健診データが持つ意味を説明した上で、専門家への受診を勧めます。病気の啓発をきちんと行うことで、健診がはじめて予防医療の有効な手段となりうるのです。

また10年後、20年後の医学の発展を見据え、新東京病院は若手医師の育成に積極的に取り組んでいます。若手が第一線の治療に加わり、高度な治療に携わることが、治療を進化させる上で重要なのです。そして、若手の人材育成を通じて最高水準の医療を地域に提供し続けることが、未来の患者様への責任だと考えています。