MICS低侵襲心臓手術

MICS(低侵襲心臓手術)

MICS(低侵襲心臓手術)とは、従来25㎝程度の大きな胸骨正中切開で行う心臓手術を、小さな切開で行う心臓手術のことです。minimally invasive cardiac surgeryの頭文字をとってMICSと呼ばれています。右前胸部や腋窩、もしくは乳房の下を5~8cm程度切開して肋骨の間から心臓の手術を行います。傷が小さく、術中術後の輸血がほとんど必要なく、創部感染も非常に少ないのが特徴です。また、胸骨を温存することで、運動制限がないため、早期リハビリ、早期社会復帰が可能になり患者さんのQOL(生活の質)の向上に寄与します。対象になる手術は大動脈弁置換術(形成術)や僧帽弁置換術(形成術)、冠動脈バイパス術、心房中隔欠損症などの先天性心疾患です。

半面、MICSでは、通常の正中切開での手術に比べ視野が限られるため、内視鏡を併用して行いますが、通常の正中切開での手術に比べ時間を要するため、術前検査で適応をよく検討し、総合的に患者さんにメリットがあると考えられる場合にお勧めします。

院ではこの手術を2008年から開始し、症例を積み重ねてまいりました。現在では年間40~50例程度の患者様に施行しております。

MICS AVR(大動脈弁置換術)
MICS MVP+TAP(僧帽弁形成術+三尖弁輪形)

ご希望に沿えるかどうか、患者様の状態や検査所見につき、ご相談させていただきます。
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TEL:047-711-8700(代表)