呼吸器外科紹介
呼吸器外科の紹介
呼吸器外科では呼吸に関連する肺、気管、気管支に生じた病気を手術によって治療しております。これ以外に左右の肺の間にある胸腺にできる腫瘍などの縦隔腫瘍の切除や肺の外側にある肋骨などの胸壁にできた病気の切除も行っております。肺は心臓と直接血管でつながっており、手術ではこの血管に対する操作が必要になるため、精度の高い手術技術が必要です。また肺は生命にかかわる「心肺機能」のに直接かかわっているため、綿密な治療計画が必要になります。
当科では体に負担が少なく、拡大した視野で手術が行える胸腔鏡手術の領域で、全国のみならず欧米やアジアでインストラクターを数多く勤め、海外でも40例以上の依頼手術を行い、全国有数の手術経験を有するエキスパートを中心に手術を行っております。
「年齢が高い」、「心臓や腎臓に持病があって手術が不安」という方などにも安全に手術を行っております。肺、気管、気管支、縦隔、胸壁の手術に関してなんでも気楽にご相談ください。
対象疾患
- がんなどの悪性腫瘍
原発性肺がん、転移性肺がん、気管・気管支のがん、浸潤型胸腺腫、胸腺がん、縦隔悪性リンパ腫、胸壁の悪性腫瘍など - 良性の腫瘍など
縦隔の神経原性腫瘍、手術の必要な肺の良性腫瘍、手術の必要な肺動静脈奇形など - 感染や炎症性疾患
手術の必要な肺の感染症、手術が必要な膿胸など - その他
自然気胸、肺嚢胞など、また肺は内科的検査で組織診断が得られない場合もあり肺を一部切除して診断を行うこともあります
新東京病院の呼吸器外科
2019年4月に呼吸器外科が開設され、多くの手術を提供してまいりました。当科では国内外で高く評価され、指導的なレベルの外科治療を提供してまいりました。今後も豊富な経験と国内外の医師との連携をもとに常に新たな知見を検証して治療方針をたててまいります。心臓外科と共同での手術、開胸による手術も必要に応じて行いますが、負担の少ない胸腔鏡手術を主に行っております。
この東葛地域で国際的に指導的な高度のレベルの呼吸器外科治療を提供しようと考えております。地域の皆様に信頼され、頼りにされるように努めてまいります。
自分の家族を治療する心づもりで診療を行うことを心掛け、他の診療科などとも連携して総合的に診療したいと思っております。
河野副院長略歴
- 1991年から1992年にかけて胸腔鏡手術手技をカリフォルニア大学で習得し、現地で22回にわたりトレーニングセミナーのインストラクターを行うなど、世界的な胸腔鏡手術のパイオニア。
- 7000例を超える胸腔鏡手術を経験し、国内のみならずアジアでも呼吸器外科医を多数育成。
- インド、韓国、香港、中国、ベトナムなどで40例以上の依頼手術をこなし、講習会の講師を多数務める。
- フランスで行われた高度な胸腔鏡手術セミナーでも4回にわたり講師を務める。
- 日本内視鏡外科学会で最も権威がある「大上賞」を呼吸器外科医として唯一受賞。
東北大学卒業、東京大学附属病院、カリフォルニア大学アーヴァイン校、虎の門病院呼吸器センター外科部長などを経て現職。呼吸器胸腔鏡手術研究会会長、日本内視鏡外科学会評議員、日本呼吸器外科学会評議員・終身指導医、日本外科学会指導医など。東京大学医学博士。専門は呼吸器胸腔鏡手術。