実績
呼吸器外科 2023年度実績
2023年度の当科での大きな変化として、開設当時から当科を支えてくれていた油原 信二医師が大学院進学のため東京大学に異動し、代わりに東京大学から河野 暁医師が赴任しました。
2023年度も特に前半は新型コロナウイルス蔓延の影響を強く受けた年になってしまいました。2021年度まで増加していた手術症例数は、2022年度には減少に転じましたが2023年度はやや回復することができ、月の手術件数が1桁になることはありませんでした。また2022年度は月に20件に達することはなかったものの2023年度は新型コロナの5類移行のあとの6月に20件、1月には21件の手術を行うことができました。手術の内容としては原発性肺癌が88例、転移性腫瘍が20例、縦隔腫瘍が25例でした。気胸などは38例と過去最多の手術症例でした。
2023年度は合計188件、月平均で15.7件の手術を行うことができました。2021年に次いで多くの手術症例を経験できました。今後も近隣の先生方と連携をとることが大切であるように改めて痛感しております。
2023年度の学会活動に関してはすべて現地開催でした。4月の日本外科学会は東京、5月の日本呼吸器外科学会は新潟、6月の日本呼吸器内視鏡学会は横浜で開催されました。9月の日本気胸・嚢胞性肺疾患学会は大阪、10月の日本胸部外科学会は仙台、11月の日本臨床外科学会は岡山、日本肺癌学会は千葉、12月の日本内視鏡外科学会は横浜、2月の胸腺研究会は京都、3月のスプリングセミナーは那覇で行われました。演題の発表も当科からいくつか行うことができ、学会活動も次第に正常化してきているように思います。また主任部長の河野はヨーロッパ呼吸器外科学会(ESTS)主催の手術の講習会にFacultyとして招聘され、コペンハーゲンで3題の講演を行いました。
2023年度は2022年度同様1月から3月まで虎の門病院から三原秀誠医師がローテーションで当科に来てくれました。この流れが継続して今後も研修で選ばれるような科を維持していきたいと思います。