お知らせ
第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で当院リハビリテーション室の伊藤有紀(理学療法士)が第7回医療の質特別賞を受賞しました。
2024年11月15〜16日に第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会が愛知県名古屋市で開催されました。当院リハビリテーション室の伊藤有紀(理学療法士)が「間質性肺疾患患者における長期酸素療法の長期的なQOL変化」について酸素療法・呼吸管理領域の一般演題で発表し、「第7回医療の質特別賞」を受賞しました。間質性肺疾患を有する患者様は、酸素療法を導入する事で日常生活動作が楽に動けるようになりますが生活の質(QOL)がどのように変化しているかが明らかになっていませんでした。本研究結果では、長期酸素療法により呼吸苦などの自覚的症状が軽減する事でQOLや不安症状が軽減する事が示されました。当院においてもこの研究結果をもとに患者様のQOLに着目してリハビリテーションを提供していきます。
第28回千葉県理学療法学術集会が千葉県東金市で当院リハビリテーション室の高見健太郎(理学療法士)が優秀賞を受賞しました。
2023年3月5日に第28回千葉県理学療法学術集会が千葉県東金市で開催されました。当院リハビリテーション室の高見健太郎(理学療法士)が「Frailtyと心不全増悪によるADL低下を認めた症例~病前ADL再獲得までの経過~」についてビギナーズセッションで発表し、優秀賞を受賞しました。患者さんの身体機能に合わせて、心不全症状を増悪させないように注意しながら、運動量を増加させることで心不全症状を発症する前の生活動作能力を再獲得することができた患者さんの介入について報告しています。心不全患者さんの高齢化が進み、Frailty(身体の回復力が低下した状態)を有する患者さんも増えてきていることが様々な研究で報告されています。心不全の治療のために入院された患者さんのリハビリテーションにおいても、Frailtyは重要視されており、当院においても身体機能を詳細に評価しながら、個々の患者さんに合ったリハビリテーションを提案しています。
第6回日本心臓リハビリテーション学会関東甲信越支部地方で、当院リハビリテーション室の吉田流星(理学療法士)が優秀賞を受賞しました。
2021年10月16日に第6回日本心臓リハビリテーション学会関東甲信越支部地方が開催されました。当院リハビリテーション室の吉田流星(理学療法士)が「心臓血管外科患者におけるHospital-Acquired Functional Decline(HAD)に対する関連因子の検討」について発表し、優秀賞を受賞しました。手術入院期間中に身体機能(歩行などの身体の能力)が衰えてしまうHADには、手術前の握力が予測因子として重要であることが示唆されました。今後は手術を受けられる患者さんの年齢も高齢化することが予測され、入院期間中の身体機能を維持する方法を考えることはより重要性が高まると考えます。握力を手術前に測定することで、手術後早期から効果的なリハビリテーションプランの立案や退院後の生活環境を支援させて頂いています。
第4回日本心血管理学療法学会学術大会で当院リハビリテーション室の寺西司PTが最優秀ポスター賞を受賞しました。
2019年9月14日、沖縄県那覇市で第4回日本心血管理学療法学会学術大会が開催されました。当院リハビリテーション室の寺西司PTが「経カテーテル的大動脈弁植え込み術後1年間の予定外再入院に関連する因子の検討」について発表し、最優秀ポスター賞を受賞しました。経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)治療後の6分間歩行(=6分間に何メートル歩けるか)がその後の再入院の予測因子となるため、周術期のリハビリテーション介入の重要性が示唆されました。重症大動脈弁狭窄症に対するTAVIの適応は拡大しており、今後この治療を受ける患者さんはさらに増える見込みです。ゴムチューブなどを使用した筋力トレーニング、患者さん毎に目標を設定した歩行練習などを行っています。また、個々の患者さんの自宅環境(ふとんかベッドか、階段を使用するか等)を想定した生活動作練習を立案しています。