院長メッセージ

新東京病院に入職を考えてくれているみなさんへ

新東京病院の最大の強み、魅力は医師、コメディカル両方の実力の高さと、妥協なき協調性を保ったチーム力です。そんなチームの姿勢が結果として優れた治療成績を生むのです。最近では「平成」の元号の考案者でもある人間学に関する偉人安岡正篤さんの言葉で、「人は環境を作るからに、そこに人間たる所以がある、自由がある。即ち主体性、創造性がある。だから自分が偉大であればあるほど、立派な環境を作る。人間が出来ないと環境に支配される」があります。これは、人間は環境を言い訳にすれば、自分に限界を作ります。与えられた環境を前向きに受け止め主体性を持って最善のものに近づけていくことが大事だということを述べられているのでしょう。そのためには、病院で働き、医療にたずさわっている様々な職種、世代の皆様は、患者さんの心(マインド)にしっかり向き合って欲しい、周囲の人たちとのコミュニケーションとご縁を大事にしてほしいと思います。新東京病院の医師、コメディカルは日夜協力して、個々がこの病院で働くことに誇りを持てるように、主体性と創造性を持って自分たちの人生を切り開いて行けるように努めています。

さて、新東京病院は、患者さんの痛みを、自分の痛みとして感じて行動することを職員一同の合言葉としています。痛みの複数形ACHESは、Academic, Cautious, Humane, Efficient, Sincereの頭文字を組み合わせたものです。この理念は、私が推奨する次の言葉に集約されています。医学に携わる医療人には、Science(科学), Art(技術), Humanity(人間性)の3つの要素(修練坂)が必要とされています。医療人として、他の分野の方々、多くの患者さんから学ぶことがいかに多いことかといつも肝に命じ、魅力ある病院になれるように職員みんなとともに3つの坂を出来る限り登り続けたいと考えます。

若い人には、是非今の「点」だけを見るのではなく、将来その点がどこかの点と繋がって線になり、それが縦横無尽に広がっていきもっともっと広い世界になることをなることを期待して、今の「点」を大事にしてほしいと思います。

新東京病院 病院長 中尾 達也