睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

十分な睡眠が取れれば、日中に疲れることもなく快適に過ごせます。しかし、何らかの原因で睡眠が不足すると、日中に眠気や倦怠感を覚えたり、さらにはトラブルや事故に繋がる恐れがあります。
その睡眠不足の原因の一つが、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)です。

最近では居眠り運転による交通事故の原因のひとつとしても注目され、国民病とも称されています。
また、近年の研究により、循環器系生活習慣病と深い関係があることが分かってきました。
さらに、血液中の酸素の低下と炭酸ガスの蓄積や血液の酸性化をもたらし、長期的に様々な臓器に悪影響を及ぼすこともあります。

以下2つの条件を共に満たした場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)といいます。

  1. 10秒間以上続く無呼吸が、一晩の睡眠中(7時間)に30回以上もしくは1時間に平均5回以上認められる
  2. 脳波上覚醒している睡眠時(ノンレム睡眠)にも(1)の一部が認められる

このような症状はありませんか?

  • 毎晩大きないびきをかいていると指摘される
  • 眠りが浅い、しばしば目が覚める
  • 熟睡した感じがなく頭痛や倦怠感がある
  • 日中も居眠りをしてしまいそうになる

少しでも気がかりな症状があると感じる方は、まずは診察の上、検査されることをおすすめ致します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の種類

睡眠時無呼吸症候群は、2つに大別されます。

睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病などの合併症

睡眠時無呼吸症候群等の無呼吸や低呼吸による低酸素血症、高炭酸ガス血症とそれによる血液の酸性化は、以下、種々の病気(生活習慣病等)と関連することも知られているため、注意が必要です。