泌尿器科

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「ダヴィンチ(手術支援ロボット)」
による低侵襲手術

ダヴィンチとは?

ダヴィンチとは、1990年代にアメリカで開発された手術支援ロボットです。
ダヴィンチを使用した手術は、患者さんの身体的な負担が少ない腹腔鏡手術の特徴を活かしながら、ロボット機能の支援によって、従来不可能とされていた手術操作を可能にしました。

ダヴィンチは、カメラやアームを接続する「ペイシェントカート」、医師が画像を見て操作する「サージョンコンソール」、システムをコントロールするための「ビジョンカート」の3つの機器で構成されています。

患者さんのお腹にあけた小さな穴に手術器具を取り付けたロボットアームと内視鏡を挿入し、医師がサージョンコンソールと呼ばれる操作ボックスの中で、内視鏡画像を見ながら操作して手術を行います。

鮮明な3D画像

鮮明な3D画像で、体内を立体的に映し出します。奥行きを感じて操作できるため、より正確かつ安全な手術が可能となりました。
ズーム機能により、人の目で見るよりも拡大された視野で患部をとらえることが可能です。

手ぶれのない精密な動作が可能

4本のアームは360°以上回転し、術者が自由に操作することができます。手先の震えがアームの先に伝わらないように手ぶれも補正しますので、極めて繊細な動きが可能となっています。

ダヴィンチによる前立腺がん手術

手術概要

以前は外科医がお腹を大きく切開する開腹手術が主流でしたが、腹腔鏡手術の普及により、術後の回復も良好になり、身体への負担もより軽くできるようになりました。
しかしながら、腹腔鏡手術では体内の深い場所での鉗子などの操作が難しく、術者による技量の差がどうしても出てしまいます。
また、前立腺がんの手術では、下記2点が後遺症を克服するための大きな課題となっています。
・前立腺の取り残しをなくすことで根治性を高めること。
・前立腺の周辺の組織などへのダメージを減らすこと。
こうした腹腔鏡の課題を克服するのが「ダ・ヴィンチ」だと期待されているのです。

海外でも積極的に導入されており、アメリカでは前立腺全摘手術の約8割が手術用ロボットを使ったロボット手術になっています。

患者さんのメリット

前立腺は、膀胱の尿を排泄する尿道を包むように存在し排尿をコントロールするのに重要であると同時に前立腺の外側を包むように勃起を起こす細かな神経の束が脊椎から陰茎へと走行しています。
このため前立腺がんに対して根治的な治療である摘出手術を行うと手術後に尿漏れや、勃起障害が生じることが問題となります。

身体への負担が少ない

傷口が小さく、痛みが少ない

回復が早い

出血量が少ない

QOL(Quality Of Life)の向上

手術後の尿道カテーテル留置期間の短縮

手術後尿失禁の早期改善

勃起機能の温存、早期回復

治療内容・検査

泌尿器科での前立腺生検は、検査による苦痛などを考慮し麻酔下に2泊3日で施行しております。金曜日の午後に入院して土曜日に検査を行い大きな問題がなければ日曜日に退院することも可能です。お仕事などで平日3日間の入院が難しい方などにご検討いただければ幸いです。

限局性がんと診断された方には最新鋭の機器であるダヴィンチXiを用いたロボット支援手術を施行することも可能です。興味があるようでしたら気軽にご相談下さい。

また常勤医として2人の腹腔鏡技術認定医が在籍しており、腎臓および副腎に対して腹腔鏡手術を行うことが可能です。出血が少なく回復も早いため患者様へのメリットは大きいと考えております。ご検討いただければ幸いです。

泌尿器科について

泌尿器科概要

泌尿器科は、腎臓、膀胱、前立腺、男性生殖器等を診療する診療科です。おしっこが出にくい(排尿障害)、トイレが近い(頻尿)、おしっこに血が混じる(血尿)等の泌尿器科疾患を疑う症状がございましたら、まずは外来診療へお越しください。また、近年では前立腺癌が増えております。PSA検査(前立腺癌を確認する血液検査)を適宜行い、早期発見・治療をお勧めしています。

ドクター紹介
泌尿器科 部長
佐藤 陽介Yosuke Sato
  • 卒大/卒年
    富山大学 平成19年
  • 専門領域
    泌尿器科 / 悪性腫瘍
資格・認定等Qualification
  • 日本泌尿器科学会専門医、指導医
  • がん治療認定医
  • 泌尿器ロボット支援手術 プロクター認定医
所属学会Academic societies
  • 日本泌尿器科学会
  • 日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会
泌尿器科
吉崎 宇蘭Yoshizaki Uran
  • 卒大/卒年
    三重大学 平成25年
資格・認定等Qualification
  • 日本泌尿器科学会専門医、指導医
  • 泌尿器科ロボット支援手術 プロクター認定
  • 緩和ケア講習修了
所属学会Academic societies
  • 日本泌尿器科学会
  • 日本泌尿器内視鏡外科学会
泌尿器科
窪田 雄介Yosuke Kubota
  • 卒大/卒年
    浜松医科大学 平成30年
資格・認定等Qualification
  • ロボット手術術者資格取得医
  • 緩和ケア講習修了
  • JATECコース修了
所属学会Academic societies
  • 日本泌尿器科学会
  • 日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会
  • 日本排尿機能学会
  • 日本老年泌尿器科学会
  • 日本泌尿器腫瘍学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本尿路結石症学会
  • 日本生殖器学会
泌尿器科 非常勤講師
金谷 淳志Atsushi Kanatani
  • 卒大/卒年
    横浜市立大学 平成18年
  • 専門領域
    泌尿器がん(手術、薬物療法)
資格・認定等Qualification
  • 日本泌尿器科学会 専門医、指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
  • 医学博士
  • ロボット手術術者資格取得医
所属学会Academic societies
  • 日本泌尿器科学会
  • 日本泌尿器内視鏡学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本癌学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本メディカルAI学会
  • 日本老年泌尿器科
  • 日本泌尿器腫瘍学会

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