心房中隔欠損症(Atrial septal defect:ASD)について
心房中隔とは?
心房中隔とは、右心房と左心房の間を隔てている壁の事を言います。
心房中隔欠損症とは
心房中隔に穴が開いている状態を心房中隔欠損症といいます。 生まれつきの心臓の病気「先天性心疾患」で、1,000人に1人くらいの頻度と言われています。
心房中隔欠損症では左心房から右心房へと血液の漏れが生じるため、結果として肺に流れる血液が通常よりも多くなり、肺に血液がたまった状態(この状態を肺うっ血といいます)となります。
自覚症状がはっきりしない患者さんもおられますが、年齢を重ねるごとに病状が悪化することもあります。病状が悪化してからの手術では術後経過が思わしくないこともあり、学童期に治療が行われることもあります。
大人の場合でも放置しておくと症状は進行していきますので、早めの治療が勧められています。