診療科・医療部門

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おもな治療

低侵襲性僧帽弁手術
ステントグラフト
TAVI(経カテーテル大動脈弁治療)
下肢静脈瘤治療


低侵襲性僧帽弁手術

 当院は僧帽弁に対する手術として、ご自身の弁を修復する僧帽弁形成術を標準術式としています。心臓の手術は、通常は胸の真ん中を切開して、胸骨を切開して手術を行います。しかし、僧帽弁や三尖弁のみの疾患の患者様の場合、右前胸部の小さな切開(5~8cm)で手術を行います。これは世界的にはかなりの数が行われていますが、国内ではまだ限られた施設でのみ行われています。当院ではこの手術を2008年8月より開始しています。2010年4月までの時点で28人(当院での僧帽弁手術の約12%、心房中隔欠損症、心臓腫瘍)の患者様にこの手術を行っています。すべての手術が自己弁を修復する弁形成術で治療されており、手術を受けられた患者様は全員軽快退院されております。
 若い女性の患者様においては、右乳房の陰に手術創が隠れてしまうので、大変よろこんでいただいています。小さな傷を希望される患者様はいつでもご相談ください。

 

ステントグラフト

 従来、動脈瘤(胸部、腹部)に対する手術は人工血管置換術が一般的でした。胸部大動脈瘤に対しては、胸の正中もしくは左胸を大きく切開し、人工心肺を使用しながら瘤を切開して人工血管に置換する手術が行われてきました。しかしこれは手術侵襲が大きく、また呼吸器合併症や対麻痺(下半身麻痺)のリスクがありました。また、腹部大動脈瘤は通常は腹部正中を切開して腸をよけて腹部大動脈瘤を出し、瘤を人工血管にする手術が一般的でした。この手術は心臓血管外科の手術の中では危険性は低いものの、高齢者や開腹手術の既往のある患者様には大きな侵襲となります。
 当院ではより低侵襲の手術を目指し、2008年からステントグラフト治療を開始しました。この治療法は、鼠径部に小切開を置き、露出した血管から瘤内にステントを留置し、破裂を防ぐ治療法です。手術時間も通常2~3時間程度で、術後の回復も早く、従来の手術に比べ早期退院が可能となりました。多くの方がほぼ1週間で退院されています。これにより、いままで呼吸疾患や脳疾患、心疾患を合併しているため手術の危険性が高く、従来の手術を受けることができなかった患者様に対しても治療を行うことができるようになりました。
 ただ、すべての動脈瘤の患者様に対してステントグラフト治療が可能というわけではありません。ステント治療を希望される方はいつでも当科外来にお越しください。



腹部大動脈瘤
術前

術後
胸部大動脈瘤
術前

術後

 

大動脈弁狭窄症に対する最新治療
TAVI ~経カテーテル大動脈弁治療~

TAVIとは?

「TAVI」とは、「経カテーテル大動脈弁治療(Transcatheter Aortic Valve Implantation)」、略して「TAVI」と呼ばれます。
胸を開かず、また、心臓を止めることなく、「人工弁」を患者さんの心臓に装着することができる治療法です。

TAVIに使われる人工弁(SAPIEN XT)

TAVIに使われる人工弁(SAPIEN XT)

 

2002年にヨーロッパで始められ、世界では ヨーロッパと北米を中心に、これまで10万人以上の患者さんが治療を受けられました。
日本においても、2010年から2012年にかけて臨床治験が行われ、2013年10月より 保険償還が得られたことで TAVIによる治療が可能となりました。当院でも治療を開始しています。

 

TAVI治療動画

TAVIには下記2つの治療方法があります。
①経大腿アプローチ:足の付け根(鼠径部)より治療を行う方法
②経心尖アプローチ:心臓の先端部から直接治療を行う方法

植え込む人工弁TAVIに使われる人工弁(SAPIEN XT)

植え込む人工弁

 

 

対象疾患

重症大動脈弁狭窄症が治療の対象です
心臓には4つの部屋があり、各部屋の出口には血液が逆流しないように「弁」がついています。このうち、左心室と大動脈の間にある「大動脈弁」といいます。
この「大動脈弁」が硬くなり動きが悪くなることで、十分な量の血液が心臓から全身に送り出さ れなくなる病気を、「大動脈弁狭窄症」といいます。

正常な大動脈弁と大動脈弁狭窄症

正常な大動脈弁と大動脈弁狭窄症

 

進行すると、主に胸痛、息切れ、失神などの症状が現れ、その後数年で心臓機能が弱り、場合によっては死に到る病気です。

胸痛胸痛息切れ息切れ失神失神

 

これまで、 「大動脈弁狭窄症」には、外科手術(人工弁置換術)が効果的な治療とされていました。
しかし、体にメスを入れる開胸手術となるため、高齢者や持病のある方への負担や合併症などのリスクが高く、手術を断念するケースが少なくありませんでした。

 

患者さんにとってのメリット

体への負担が少ない
「カテーテル」を用いることで、胸を切開する必要がなく、人工心肺装置も不要なことから、従来の手術に比べて体への負担が少ないというメリットがあります。高齢の方や、心臓や脳に持病のある方、呼吸器機能が悪い方など、外科手術では危険性が高い患者さんを対象としています。

入院期間の短さ
個人差はありますが、一般的な外科手術よりも入院期間が短くなることが期待できます。
また、70歳以上の方であれば、負担額は保険診療範囲で行うことができます。
 

 

 

当院でのTAVIの取り組み

TAVI治療を担うグループを「ハートチーム」と呼びます。
当院では2年前からこの治療に対して準備を行っており、心臓内科医、心臓血管外科医を中心に、麻酔科医、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、理学,作業療法士、看護師 等、総勢20名でハートチームを結成しています。
メンバーは、ヨーロッパやアメリカでの臨床留学経験者を中心に、その経験や知識を集結させ、また、担当する診療科の垣根を越え、患者さんに合う最適な治療方法やタイミングを選択・提供しています。
治療をした患者さんが 元気に歩いて帰ることができるよう、スタッフ一同 協力して治療を行っています。

●TAVI代表医師
心臓内科医:長沼亨
心臓内科医:中村勝太郎
心臓外科医:中尾達也
新東京病院の「ハートチーム」

●当院の実績
TAVI治療開始(2013年12月)~現在(2015年6月)までに、58件の治療を実施しました。

新東京病院ハートチームからのメッセージ

日本でのTAVI治療は2013年10月より始まったばかりですが、十分に蓄積された欧米のデータを活かし、安定した治療成績を残せるよう努めています。また、新しい情報へのアクセスを継続し、治療に関する情報を 全国に発信し続けていきます。

心臓疾患の治療に留まらず、術後の生活基盤の構築、術後のリハビリ、ケアを含め、包括的に患者さんの将来をサポートしていきたいと考えています。
弁膜症外来にて 診療相談を行っていますので、紹介状なしでも お気軽に受診・相談ください。

治療設備「ハイブリッド手術室」

ハイブリッド手術室とは、手術台と心・脳血管X線撮影装置を組み合わせた手術室のことです。
高性能な透視装置により、患者さんの血管の様子を高解像度の映像で立体的に把握しながら、迅速で安全な治療を行うことができます。
また、高度な外科的処置が必要な場合にも対応できます。

 

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※対応時間  月曜日~土曜日
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≪ 診療日 ≫
 木曜日 午前 長沼医師
 土曜日 午前 長沼医師


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下肢静脈瘤 血管内レーザー治療についてのお知らせ

2015年10月より、当院における下肢静脈瘤血管内レーザー治療は、外科におきまして下肢静脈瘤治療専門医が主として治療いたします。
豊富な専門知識と治療経験を活かし、患者さんを より強力にサポートしていきます。


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